2023年02月22日
今この世界で「パンドラの箱」が開いてしまったら・・・
駐ポーランド大使 宮島昭夫氏 日本経済新聞「ニュースぷらす」から
ポーランド国民は侵略を「わが事」と受け止め、ウクライナ国民とともに戦っているという意識が極めて強い。
そして「次は自分たちがターゲットになるかもしれない」という深刻な危機感を持つ。
そのため強力な対ロ制裁とドイツ戦車「レオバルト2」の供与をはじめとする軍事・人道両面のウクライナ支援を積極的に推進してきた。
ポーランドには900万人以上の避難民が流入し、今も150万人以上が生活を過ごしているが、難民キャンプはなく、多くの一般家庭が見ず知らずの避難民を自宅に受け入れ手厚い支援をしてきた。
国は違いますが、もしこの日本で何百万人の避難民を一般家庭に住まいさせるということは考えにくいと思います
ポーランドは自国の持つドイツ製の戦車のウクライナへの供与の許可を、ドイツに強く求めました
本来ならドイツの許可を得なければ他国に供与できないにもかかわらず、ドイツが許可しない場合でもウクライナに送るとドイツに圧力をかけます
慎重なドイツも圧力に押され、ポーランドに許可と、自国からも送ることを決めています
なぜそこまでするのか?
ポーランドはヒットラーのナチスドイツに侵攻され、その後にソビエトのスターリンによって国土の多くが奪われました (スターリンは戦後に北海道を自国のものにしようとしましたが、日本の共産化を恐れたアメリカ大統領
トルーマンが強く抵抗して北方領土だけになったともいわれています)
ウクライナは、スターリンから自国の穀物を強制的に奪われて数百万人の餓死者が出たと・・
ウクライナやポーランドの2国は、力に屈した場合に、その後にどうなるのかを身に染みてわかっているのでしょう
ロシアが追い込まれたときに、極地での核使用が危惧されています
日本に核が落とされて、その被害のあまりの大きさに、第二次大戦後は戦争のない日はないといわれる中でも、、核が使われることはありませんでした
もし、もしロシアが核を極地でも使用すれば、「パンドラの箱」が開いてしまいます
今後、核が特別なものではなく「通常の兵器」として使われることになってしまったら・・・
歴史は繰り返しますが、繰り返してはいけないこともあります
Posted by 尾上 正 at 06:04│Comments(0)