2022年07月06日
日本人の微笑みの奥にあるものは・・
齋藤 孝著 1分間武士道から
「日本人は、最も厳しい試練に直面した時でさえ、いつも笑みを浮かべる癖がある。
というのも、私たちにあっては、笑いは逆境によって乱された心の平衡を回復しようとする努力を隠す幕だからである。
それは、悲しみや怒りの均衡をとる」と新渡戸(稲造)は述べています。
現代でも「ジャパニーズ・スマイル」という言い方があります。
日本人特有の微笑のことで、欧米人は「なぜこんな時に笑みを浮かべるんだ?」と疑ったり、感心したりします。
しかし、それは武士道に由来するものなのです。
同じ章で新渡戸は「日本人の友人を、彼が最も深い悲しみにある時に訪問してみよ。
彼は、目を真っ赤にし、頬をぬらしながらも、いつもと変わらず笑みを浮かべてあなたを迎えるだろう」と言い、その日本人は「つぶやかずに耐える」ことを学んでいるのだ、と指摘しています。
悲しみや苦痛をあらわにすれば、自分は楽になるかもしれませんが、人の気持ちを損なうこともあります。
人を不快にしたくないという配慮が武士道のストイックさにつながったと新渡戸は考えたのです。
いつも冷静であろうとし、笑みさえ浮かべる。
そんな日本人の態度は、グローバル・スタンダードではないかもしれません。
しかし、そんな日本人の姿勢に尊敬の念を抱く外国人が大勢いるのもまた確かなのです。
風刺画(マンガ)で外国に紹介されている日本のビジネスマンの姿は、眼鏡をかけ、小柄で、わけもなく微笑んでいる・・
外国から見て、日本人のわけもなく笑みを浮かべていることに対して、かなり卑屈にうつしだされていました
依然読んだ本の中で、小泉八雲が、「日本人は親が亡くなった葬式にも微笑んでいると・・」
悲しみのふちにあっても、来ていただいた方に、その悲しみを伝えるのははばかられる
どんなときにも周りの人のことを気にかける
和を重んじる日本人は、相手への意識が強いのだとも思います
サービスはお金の対価がありますが、おもてなしは“喜んで頂きたい”
日本人の気配り、気づかいは、周りへの気を配っていくこと、気をつかっていくことにつながるとも感じますね
加西市 北条鉄道 法華口駅
路線は人口が少なく毎年赤字ではありますが、カブトムシ列車(列車内にカブトムシが飛んでいる)や、おでん列車、なまはげ列車などが運行されたりして、地域に愛されている鉄道です
Posted by 尾上 正 at 06:02│Comments(0)