2021年09月08日
神さまに愛される生き方
月刊到知 9月号記事から
今年1月全国大学優勝 天理大学ラグビー部監督 小松節夫氏
毎年毎年ですが(笑)、その中でもやはり、関西Aリーグに昇格するまでの九年は特に苦労しましたね。
選手たちは皆一所懸命努力し、力をつけているのに上がれない。
三年連続、五回目の入れ替え戦で負けた時には、さすがに「監督である私に勝ち運がないのではないか」とさえ考えました。
技術力が高いチームが勝つのは当然ですが、実力伯仲の世界となると、最後の最後は周囲の人や神様から応援してもらえるような個人、チームでなければ勝利を掴めないと思っています。
「これだけ頑張っているのだから応援してあげよう」、そう思われるだけの努力をしているか。
日常のあらゆる場面で自らを律し、人から信頼される行動を取っているか。
神様は何でもお見通しですので、普段から正々堂々と戦うことが大切だと繰り返し伝えています。
勝ち上がれた時も、今年一月の決勝戦で感じたような「不思議の勝ち」で、ミラクルが連発しました。
ですから、最後に勝敗を分けるものはこの「不思議の勝ち」を引き寄せられるかだと思っています。
チームの底力とでも言うのでしょうか、それが何なのか明確には分かりません。
しかし、いろいろ考える中で、「徳」が備わったチームではないかと思い至りました。
その「徳」というのは監督やキャプテン一人だけにあったらいいのではなく、百七十名のチーム全員になくてはいけません。
一人ひとりが周囲から応援していただける人間になるために、徳を積ませてあげることも監督の仕事だと考え、応援してくれている地域の皆様への感謝を込めて、選手たちに地域のゴミ拾いをしようと提案しました。
そのことも、見えない力を引き寄せられた一因ではないかと感じています。
結局、勝つ資格のあるチームになっているかどうかです。
部員百七十名の中から、試合に出られるのは僅か十五名。
その十五名だけが頑張ればいいのではなくて、メンバーに入らなかった選手、 マネジャーやコーチも含めて全員がどう日本一に挑むか。
皆がチームのためにどういう貢献をするかがチームの総合力となり、勝利を掴めると考えています。
よく言われていることに、心が変われば、行動が変わる、行動が変われば人生が変わる
では、心を変えるにはどうすればよいのか
今年はコロナ過の中でも夏の甲子園が行われました
いろいろな監督が常々言われていることは、心を変えるには“習慣”を変えること
朝早く起きる、掃除をする、準備をする、ルーティングをする、一日の振り返りの時間を持つ
その場ではやらされ感でも、3ヶ月も続けると、やらないことが通常ではなくなってくる
その“習慣”にふさわしい、“心”になっていく・・・と
陰徳を積むという言葉もありますが、人の見ていない小さなことの積み重ねが大切だと思いますね
夏の終わり 福井県若狭
Posted by 尾上 正 at 06:24│Comments(0)