2021年06月30日
人を叱るときの二つのコツ
人を叱るコツ「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」から
井村雅代 アーティスティックスイミング日本代表ヘッドコーチ
井村雅代 アーティスティックスイミング日本代表ヘッドコーチ
いま、スポーツ界で叱る教育の代表といえば、すぐに私の名前が挙がります。
でも、私の中では叱っているという意識は全くありません。
下手だから下手、ダメだからダメ。本当のことを言っているだけなんです。
そして本当のことを言ったら、私は必ず直す方法を言います。
一つの方法だけでは直りませんから、今度はこうやってごらんと、どんどん次の直し方を言う。
そして直ったと思ったら、「それでいいよ」とちゃんとOKを出すんです。
でも取材に来られるマスコミの方は、私が怒っているところばかり撮るから、ああいう恐ろしい映像になるんです。
ここで皆さんに叱るコツをお教えするならば、叱る時はまず現行犯で叱ってください。
いまのそれがダメなんだって言われたら、人間は反省します。
「君、この前も同じことを言ったよ」と古いことを持ち出してはいけません。
これをやられると、いまやったことヘの反省が薄れてしまうんです。
もう一つしてはいけないのは、しつこく叱ること。
それは本人の自己満足で、聞いている人は「もう分かったよ」って嫌気が差してくるんです。
現行犯で叱ること、古いことを持ち出さないこと、しつこく叱らないこと。
この二つの叱るコツをぜひ覚えてください。
そして、叱る時は本気でかかってください。
相手がどんなに小さなお子さんでも、自分に本気でぶつかってくれているかどうかは分かるんです。
中途半端に叱るくらいなら、最初から知らん顔をしているほうがましです。
叱るとは、いま自分の目の前にいるこの人は、絶対にこのままでは終わらないんだ。
いまの状態よりも必ずよくなるんだと、その人の可能性を信じることなんです。
だから本気でぶっかり、よくなるまであの手、この手で引き上げようとする。叱るとは、その子の可能性を信じるということなんです。
今の時代では、本当に叱れなくなってしまっていますね
下手をすると、パワハラだとか・・ そこまでいかなくても上司が、嫌われたくないとか・・
AKB48の振り付けを担当されていた、夏まゆみさんの著書を読んだ時に、テレビで、夏さんが厳しく指導して、AKB48メンバーが涙を流している部分だけが“切り取られて”放映されて、「まいったな・・」と
映画の主人公に絶対不可欠なものは「試練」
ヒーロー・ヒロインを浮かび上がらせるために、悪役としての立場の人もマスコミは必要なんでしょうね
叱るときに(学ぶときにも)、今あなたに(自分には)、この部分が「欠けている」から、それを手に入れよう・・
下を向いて、穴埋めをしよう △
あなたには(自分には)、もっともっと行ける力がある (プラス)
それに対して、この部分が伴っていないからそれを手に入れよう
上を向いて、手を伸ばそう ◎
何を叱るかも大切ですが、“だれ”が叱るのかが、とっても大切だと思います
Posted by 尾上 正 at 06:23│Comments(0)