2021年06月09日
人は会うべき人と会う、それは一瞬早くなく遅くもなく
現在は著名な作家の伊集院静氏の著書(なぎさホテル)の中で、“根無し草”のような生活から、作家になるまでを支えてくれた人たちとの交流が書かれています
最初に結婚した相手の方と2人の子どもが生まれたが、自身の酒・ギャンブルなどで家庭を壊して、東京から故郷の山口に戻ることにします
戻る前に、東京の海を見たことがなかったな・・と湘南の海を見るために電車を降ります
そこで、ビールを飲みながら海を見ているときに、少しここにいたいと思い、海を見ていたI氏に「この近くで泊めてらえるところはありますか」と聞くと、「ここでも泊まれますよ」 「えっ」
なぎさホテルのI支配人の口添えで伊集院さんは、驚くべきことにその後7年間、なぎさホテルにいることになります
湘南で初めての西洋風のホテルで、木造の古い建物ですが、当時の天皇陛下が年に1回昼食に訪れるほどの歴史のあるホテル
その別館に3000円で泊めてもらい、支配人から海が見えないからと、同じ値段で海が見える部屋に移動してもらうことに
まったくお金がなく、最初の2年ほどは、ほとんどホテル代は払えなかったにもかかわらず、旅に出るときにはお金も貸していただけます
「お金はある人からもらえばいいんですよ、こんな小さなホテルでもあなた一人でどうにかなるものですか」
伊集院氏は、小説を書きはじめ、7年間の中では、小説家としては名を上げることはできませんでしたが、縁あり作詞家として売れ始めて、近藤雅彦の「ギンギラギンにさりげなく」などが売れて、ホテル代も払えるようになります
まったく無名のころから、夏目雅子さんとも付き合うようになり、夏目さんは伊集院さんに対して、絶対的な信頼感を持っていたと・・
テレビで見ましたが、新婚時にインタビューで自宅前で「奥さん」と声をかけられて、私のこと?・・と、うれしそうに話をされていたのを覚えています
人として魅力にある人なのだと思います
夏目さんとの結婚が決まり、ホテルを出る前にI支配人とビールを飲みかわし、「大丈夫、きっといい小説が書けますよ」
ホテルを出てから、7年後に直木賞をとられています
「なぎさホテル」のあとがきには
今思い出しても、なぜあの日、あの時間にあの海を歩いていたのだろうか
ほんの数分でも、あの海岸を歩く時刻がずれていれば、私は小説家にはなっていない
人は、人によってしか、その運命を授からないのであろう
哲学者、森信三氏の言葉で、「人は会うべき人と会う、それは一瞬早くなく遅くもなく」
人は、人との出会いに自分の道を導かれることも多くあると思います
その時に、“声をかけること” 幸運の女神は、後ろ髪はないそうです
最初に結婚した相手の方と2人の子どもが生まれたが、自身の酒・ギャンブルなどで家庭を壊して、東京から故郷の山口に戻ることにします
戻る前に、東京の海を見たことがなかったな・・と湘南の海を見るために電車を降ります
そこで、ビールを飲みながら海を見ているときに、少しここにいたいと思い、海を見ていたI氏に「この近くで泊めてらえるところはありますか」と聞くと、「ここでも泊まれますよ」 「えっ」
なぎさホテルのI支配人の口添えで伊集院さんは、驚くべきことにその後7年間、なぎさホテルにいることになります
湘南で初めての西洋風のホテルで、木造の古い建物ですが、当時の天皇陛下が年に1回昼食に訪れるほどの歴史のあるホテル
その別館に3000円で泊めてもらい、支配人から海が見えないからと、同じ値段で海が見える部屋に移動してもらうことに
まったくお金がなく、最初の2年ほどは、ほとんどホテル代は払えなかったにもかかわらず、旅に出るときにはお金も貸していただけます
「お金はある人からもらえばいいんですよ、こんな小さなホテルでもあなた一人でどうにかなるものですか」
伊集院氏は、小説を書きはじめ、7年間の中では、小説家としては名を上げることはできませんでしたが、縁あり作詞家として売れ始めて、近藤雅彦の「ギンギラギンにさりげなく」などが売れて、ホテル代も払えるようになります
まったく無名のころから、夏目雅子さんとも付き合うようになり、夏目さんは伊集院さんに対して、絶対的な信頼感を持っていたと・・
テレビで見ましたが、新婚時にインタビューで自宅前で「奥さん」と声をかけられて、私のこと?・・と、うれしそうに話をされていたのを覚えています
人として魅力にある人なのだと思います
夏目さんとの結婚が決まり、ホテルを出る前にI支配人とビールを飲みかわし、「大丈夫、きっといい小説が書けますよ」
ホテルを出てから、7年後に直木賞をとられています
「なぎさホテル」のあとがきには
今思い出しても、なぜあの日、あの時間にあの海を歩いていたのだろうか
ほんの数分でも、あの海岸を歩く時刻がずれていれば、私は小説家にはなっていない
人は、人によってしか、その運命を授からないのであろう
哲学者、森信三氏の言葉で、「人は会うべき人と会う、それは一瞬早くなく遅くもなく」
人は、人との出会いに自分の道を導かれることも多くあると思います
その時に、“声をかけること” 幸運の女神は、後ろ髪はないそうです
Posted by 尾上 正 at 06:33│Comments(0)