2021年06月02日
「病気だろうが、癌だろうが、私を幸せにしろ!」
志賀内 泰弘著 101人の、泣いて、笑って、たった一言物語から
神奈川県川崎市 バナナとたけのこ
二十九歳のある日、私は肺がんと告知されました。
健康しか取り柄のなかった自分がまさかの癌・・・
そんな私を全面的に勇気付け支えてくれたのは、まぎれもなく妻でした。
妻は毎日病院に来て身の回りのことをしてくれました。
感謝と共に次第に申し訳なさ、情けない感情が生まれてきました。
抗がん剤も六クール行うなかで、癌だから人生もう長くないな・・・
病気な自分といても損な時間を過ごさせてしまうと思い、別れることを決意し、伝えた時、泣きながら彼女にこう言われました。
「病気だろうが、癌だろうが、私を幸せにしろ! そんな弱気な貴方に惚れたつもりはない!」
これは五年経った今でも、鮮明に覚えています。
彼女がいなければ今こうして生きていることはない、と断言できます。
大切なことに気づかせてくれたのは彼女でした。
今は息子も生まれて、家族三人で幸せな家庭を築いています。
言葉には、時によって強い力を持つこともありますね
それは、人の心や感情が言葉にのせられたときに、人の心に届いていくものだと思います
それは自分の心にも・・
言葉 言の葉
人の口から出る言葉で、人の心に花を咲かせる力もあるのだと思います
Posted by 尾上 正 at 06:23│Comments(0)