2021年02月24日
「そこに愛はあるのか」
月刊 到知 3月号から 家事代行サービス、ベアーズ代表 高橋 ゆき氏
2000年当初は一般家庭で家事代行サービスを頼む文化も概念もなかったので、私が他社に三年間勤務して家計を支えました。
他社で働きながら最初にやったのは“公園で急に話しかける怪しい人”でした (笑)。
近所の公園に子供たちを連れていって、 ママ友に「最近笑ってる?」って話しかけるんです。
大抵は「家事・育児に疲れて笑えない」と答える。
そこで「家事代行サービスがあったら、使いたい?」と切り出して、このサービスで女性を笑顔にしたいとベアーズに懸ける思いを語りました。
そうしたらありがたいことに共感者が次々に出てきてくれて、お母さんたちのご縁でマンションの集会場やカフェのスペースを借りてPRができ、さらなるご縁に繋がっていったんです。
一人ひとりのお客様に最高のサービスを届けることに徹したのも知名度の向上に繋がりました。
私たちはお客様満足度ではなく、「お客様感動度」と表現しているんですけど、ベアーズレディの教育には挨拶・身だしなみ・笑顔といった基本的なマナーから実技に至るまで自社で独自にプログラムを組んで実践研修を実施。献身的な姿勢で“愛”のある家事代行サービスを心掛けています。
人は感動すると、大切な人にこそ、それを伝えたくなるものです。
おかげでべアーズは創業から十年間、広告費ゼロで事業展開することができました。
私は何をするにしても「そこに愛はあるのか」と常に自分に問いかけています。
なので社員に対しても暑苦しいほどの愛を注いでいるんです。
本気の覚悟を伝える時には叱咤激励するだけでは足りなくて、私がついてるよと安心感を与えること
社員には自分は愛されていると感じてもらうこと。
この二つも同時に意識しています。
私はよく仕事を「志事」と表現しています。
人生の大半の時間をかける仕事を自分の志と一体化させ、大命・天職で生きるのが一番幸せなことです。
使命感を持って仕事をしたら、走り続けていても全く疲れないし、むしろどんどんパワーが溢れてきます。
だけど私も完成した人間ではないので、失敗して悔しくて涙する時もたくさんあります。
そんな時は天を見あげて大股で歩いて、なるべく大きな声を出し、スイッチを切り替えているんです。
「そこに愛はあるのか」と常に問い続け、信念を持って進み続けていきたいです。
人は自分の価値観という“色眼鏡”を通して現実を見ているので、自分の都合のいいように偏った見方をすることも・・
そんなときに、ぶれない軸で自らの行動の評価をすることも大切ですね
以前に、さだまさしさんが、どちらかを迷ったら、“美しいほうを選ぶ”との記事を読んだことがあり、さださんらしいものの評価だなと思ったことがあります
愛を土台にした生き方 芯の通った強い生き方だと思います
Posted by 尾上 正 at 06:41│Comments(0)