2020年12月02日
神が手を差し伸べたくなるくらいにまで
稲盛 和夫著 「生き方」から
真剣さや熱意に欠けた、怠惰で弛緩した人生を過ごすほど、もったいないことはありません。
人生というドラマを中身の濃い、充実したものにするためには、一日一日、一瞬一瞬を「ど」がつくほど真剣な態度で生きていくことが必要になってくるのです。
その積み重ねが私たち人間の価値となって、人生のドラマを実り多い、充実したものにするのです。
いかに能力に恵まれ、正しい考え方をし、すぐれた脚本をつくろうとも、その筋書きを現実のものとするためには、「ど真剣」という熱が必要なのです。
困難なことであっても、そこから逃げずに、真正面から愚直に取り組む姿勢をもつ、ということ。
そこが大きな成功を手にすることができるか否かの分かれ道なのです。
どんなことがあっても成功を勝ち取るのだ、という切迫した気持ちを持ち合わせている、加えて物事を素直に見られる謙虚な姿勢を忘れなければ、ふだんは見過ごしてしまうような、ごく小さな解決への糸口を見つけることにつながるものです。
それを私は「神のささやく啓示」と表現しています。あたかもそれが、必死に努力を重ねて苦しみもだえている人に神さえもが同情し、そんなに一生懸命やっているなら助けてあげたいと、答えを与えてくれるように感じるからです。
ですから、私はよく「神が手を差し伸べたくなるくらいにまでがんばれ」と社員に檄を飛ばしたものです。
真正面から困難に立ち向かい、自分を限界に追い込む。そういう心意気が、不可能だと思えた状況を打破し、成果を生み出していくのです。
その積み重ねこそが人生というドラマのシナリオに生命を吹き込み、現実のものとするのです。
そこへ達しようと努めることが大切なのです。
そうであることより、そうであろうとする日々が私たちの心を磨きます。
そうであることより、そうであろうとする姿・・
自分以外の人がかかわってくる“結果”はコントロールできない部分がありますが、そこに向かって懸命に進んでいく姿は美しい
世の中に知られている人たちは、その人生の中で不遇や困難な状況を必ずといっていいほど経験しています
そんな中で、“人との出会い”によって、八方ふさがりの状況を抜け出していきます
天が上から見ていて、その“場”を与えてくださるのでしょうか
神さまが手を差し伸べたくなるような生き方をしたいものですね
Posted by 尾上 正 at 06:17│Comments(0)