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2020年10月14日

日本のヒーローの「身分」は公務員・・・?

藤野 英人著 投資家が「お金」よりも大切にしていることから

知っている人も多いかと思いますが、スーパーマンはクラーク・ジョセフ・ケントという新聞記者ですね(本当の正体はクリプトン星人)。

スパイダーマンは、もともとはただの男子学生でした。

バットマンの主人公であるブルース・ウェインは、ゴッサムシティの大富豪であり、慈善事業家です。

アイアンマンは巨大軍需企業の御曹司で武器商人ですから、バットマンと同じく実業家になります。

チャーリーズ・エンジェルのチャーリーも、実業家の大富豪ですね。

チャーリーがスポンサーになって、3人の女の子(エンジェル)たちを支援していきます。

どうでしょう、共通点(が見えてきたのではないでしょうか?

そう、アメリカのヒーローたちは、基本的に「民間人」なのです。

アメリカには、中央政府や軍隊ではなく、私設の組織や個人が世の中のために行動し、活躍することがかっこいい、という価値観が厳然とあり、ヒーロー像にも投影されています。


一方、日本の場合はどうでしょうか?

同じように日本のヒーローを思い描いていただければわかると思いますが、面白いことに、そのほとんどが「公務員」なんですね。

たとえば、ウルトラマンの科学特捜隊は、国際科学警察機構の下部組織で、パリに本部があり日本に支部がある公の機関です。

ウルトラマン自身も、宇宙警備隊員ですね。

ウルトラマンは、護送中に脱走したベムラーという悪い怪獣を追って、たまたま地球にたどり着いた宇宙の警察官なのです。

ウルトラの父は宇宙保安官ですし、ウルトラの母は学校の先生です。

要するに、正義のために戦う人がプライベートな組織に属するのはおかしいというのが、日本人の考え方なのです。

ですから、「宇宙刑事ギャバン」など、テレビの特撮ヒーロー番組のほとんどが、警察官などの公務員です。

「太陽にほえろ」「あぶない刑事」「踊る大捜査線」といったテレビドラマの主人公たちも警察官ですし、「スケバン刑事」も高校生の刑事です。

時代劇でもまったく同様、「遠山の金さん」や「大岡越前」は町奉行ですし、「暴れん坊将軍」は将軍、「水戸黄門」は副将軍です。

どのシリーズでも、その時代における権力者、すなわち公なのです。

テレビや映画から生まれた日本のヒーローは、ほとんどが公務員です。
実業家が世の中の悪を倒す、みたいなものは、ほとんどありません。

一方、 マンガから生まれたヒーローである「仮面ライダー」「タイガーマスク」「ブラック・ジャック」などは、民間人ですね。

その理由は、昔のマンガは反権力として描かれる文化が強かったからでしよう。

とにかく、ここで私が強く言いたいのは、アメリカでは「民間人(のお金持ち)が悪を倒す」といった一般的なヒーロー像がある。

それに対して、日本でのヒーロー像はあくまでも「公務員が悪を倒す」である、ということです。



作家の塩野 七生氏の言葉で、「日本人は歴史的にみても、安定を保障されないと力が発揮できない」というものがあります

アメリカは歴史的に、開拓史の中で、自分の身の安全は自分で守るとの考えが根付いているのではないでしょうか

日本人の気質として、悪をただすものは、それにふさわしい公の立場の人でないといけないという考えがあるのだともいえます

ただ、いろいろな問題が取りだたさるなか、公人といえる立場の人は、それにふさわしい、行動が求められるとも思います





Posted by 尾上 正 at 06:39│Comments(0)
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