2020年07月01日
新型コロナウイルスが重症化しやすい血液型とは
日本経済新聞 夕刊から
血液型といえば、「A型はきちょうめん」「0型は大ざっぱ」といった性格診断がおなじみですが、血液型と性格の関連性には科学的根拠がないことが分かっています。
一方、血液型と病気のリスクに関する研究は、世界中で行われています。
まだまだ心配な新型コロナウイルスでも血液型との関係が指摘されています。
中国、武漢で新型コロナウイルスに感染した患者の血液型を調べた研究結果では、A型の血液型を持つ人は、新型コロナウイルスの感染や死亡のリスクが高く、0型がもっともリスクが低いことが分かりました。
イタリアやスペインでの分析でも同様の傾向が示されており、A型の人は要注意と言えるでしょう。
なお、A型の人はマラリアなど、他の感染症にも弱いとされています。
がんについても血液型によって、発症リスクに差があるという研究結果があります。
2009年に米国立がん研究所が医療スタッフ約10万人を8年以上にわたり追跡した研究では、「0型の人はA、B、AB型の人に比べ、膵臓がんになりにくい」と結論づけています。
膵臓がんの発症リスクは0型が一番低く、B型のリスクは0型に比べ約1.7倍、AB型は約1.5倍、A型は約1.3倍でした。
スウェーデンとデンマークの100万人以上の献血者のデータを分析した結果では、A型の人の胃がんの発症リスクは0型に対して2割も高くなっていました。
0型の私(ちなみに大ざっぱです)に有利なデータを紹介しましたが、胃や十二指腸の潰瘍は0型に多い傾向があります。
また、救命救急センタ12施設に運ばれてきた901人のデータでは、0型の人の死亡率は0型以外の人の2倍以上になっていました。
0型の人では、血液凝固囚子の一つが他の型の人より3割も少ないため、大けがによる出血が上まりにくいことが原因の一つとされています。
0型に心筋梗塞が少ないのも同じ理由でしょう。
血液型を変えることはできませんが、生活習慣を変えることはできます。
禁煙、節酒と運動でがんの予防は十分に可能です。
コロナ禍でもこのライフスタイルを守りたいものです。
欧米人は新型コロナウイルスでの死亡者が多く、日本人を含め東洋人では少なくなっています
何か体質的なものがかかわっているのかもしれません
以前によく、血液型占いが流行りました
中世では、輸血をしたときに、助かる場合と、亡くなる場合があり、その原因を突き止めるために、血液に「型」があることが発見されました
床屋の入口にある、赤と青の看板は、赤は動脈の色、青は静脈の色を表しています
これは中世では、手術は“床屋”のひとがすることが多くあったことに由来します
はさみを使う床屋が、手術もしていたことが多くありました
麻酔もなく、はさみで手術される中世よりも、現代に生まれたことに、心から感謝をしたいと思います
病気は「体質+環境」が大きなウエイトを占めます
体質は遺伝的なものが大きいですが、自分自身の環境づくりは、いつからでも自分でコントロールできますね
Posted by 尾上 正 at 06:51│Comments(0)