2019年10月09日
ココ・シャネルの“ココ”て、“どこ”?
「品がいい人」と言われる人 鹿島しのぶ著から
「下品な服装は服だけが目につき、上品な服装は女を引き立てる」
これは、ココ・シャネルこと、ガブリエル・シャネルの言葉です。
1883年にフランスの救済病院で生まれた彼女は、幼くして母を病気で亡くしたのち、姉とともに行商人の父に捨てられ、孤児院で育ちました。
しかし、そんな不遇な時代を乗り越え、シャネルを創業し、20世紀を代表するファッションデザイナーと称されるまでになります。
ココという名は、彼女が若い頃、キャバレーで歌っていたときの愛称です。
その名をあえて名乗ったのは、自分の生き方に誇りを持っていたからでしょう。
ココ・シャネルが亡くなったのは1971年。今から50年近く前のことです。
しかし、シャネル・スーツといえば、現在でも女性用ビジネススーツのトップブランドとして、多くの女性の憧れとなっています。
それはシャネルのデザインが、シンプルでありながら品格とエレガントさを兼ね備えているからでしょう。
だからこそ、時代を超えて多くの女性に愛され続けているのーです。
そもそも彼女が生み出したデザインは、それまでのファッションの常識を覆すものでした。
当時、上流階級の女性はコルセットで体をしめつけ、ロングドレスを着用するのが当たり前でした。
しかしシャネルは、「なぜ女性は、窮屈な服装に耐えなければならないのか」と考え、よリスッキリとした活動的に動けるデザインを提案したのです。
シャネルの試みは、第二次世界大戦後の時代に、社会進出をはじめていた女性たちに広く受け入れられました。働く女性たちが彼女のデザインを認めたのです。
とはいえ、シャネルのデザインした服が、単に「動きやすい」というだけだったら、21世紀の今日までトップブランドであり続けることはなかったでしょう。
着やすさに加え、品格とエレガントさも兼ね備えていたからこそ、多くの女性たちに選ばれるようになり、今もなお、シャネル・スーツを身に着けることが、女性にとって「一流」の代名詞になっているのです。
シャネルは、女性のパンツスーツに初めて「ポケット」を付けた女性だと、テレビで見ました
それまでの女性は、手を入れて歩く姿が、女性として認められていなかったと・・
自由になりたい・・と
それは「服」という形を超えて、生き方を表したもの・・
そういう姿勢が、今なお人を引き付けるのでしょうね
Posted by 尾上 正 at 07:22│Comments(0)