2019年07月24日
ストレスが多いと、なぜがんになってしまうのか?
ストレス多いと乳がん悪化 マウスで解明 朝日新聞2019年07月09日
ストレスにさらされると、乳がんが悪化する
不安や恐怖、怒りといったストレスが生じると、交感神経の活動が高まる。
交感神経とがん進行の関わりは以前から疫学調査の結果などから指摘されてきたが、詳細は不明だった。
国立がん研究センターで手術を受けた乳がん患者29人のがん組織を調べたところ、がん組織内の交感神経の密度が高い人は再発しやすかった。
さらに、マウスにヒトの乳がん組織を移植し、乳がん組織内の交感神経を刺激し続けた。
60日後、刺激しないマウスと比較すると、がんの面積は2倍近く大きくなり、転移数も多かった一方、遺伝子治療で交感神経の活性化を止めると、60日経ってもがんの大きさはほとんど変わらず、転移もなかった。
強いストレスを受けると体にも悪い影響を与えることはよくいわれています
それはどういう仕組みでそうなっているのか
交感神経という神経は、戦う神経です = 食べ物を得る神経です
人類が生まれてからの30万年のうちの29万年9900年くらいは、食べ物を得るためには“体を動かしていました”
初め人間ギャートルズのような(わかる方は昭和生まれですね )時代では、マンモスと戦うには“けが”がつきものです
戦う状態では、けがの消毒のために“顆粒球”が体の中で増加します
活性通常 顆粒球60% リンパ球35%
交感神経 顆粒球70% リンパ球25%
副交感神経 顆粒球45% リンパ球50%
顆粒球から出される活性酸素は、体を動かしたときに侵入した菌を殺すために体の中で増えますが、実は交感神経状態のストレスでも増えます
現代人のストレスでは、けがなどしないので、活性酸素は使われる場がなく体の中にばらまかれ、“遺伝子を傷つけ”、がんの原因になります
人の体を守るためにでてくるものが、時代が変わり、自分の体を痛めつけることになってしまいます
見えない“心”の状態が、見える“体”に影響に与えていきます
適度なストレスは体にも心にも刺激になってよいものですが、ほどほどが大切ですね
Posted by 尾上 正 at 07:30│Comments(0)