2019年04月03日
羽生 結弦選手 「努力はウソをつく。でも無駄にはならない」
月刊 到知 4月号から
五木寛之
羽生選手が「努力はウソをつく。でも無駄にはならない」と言っていました。
必ずしも報われるとは限らないけれども、努力はすべきであるという含みを持った発言ですよね。
あの羽生選手でも、時にはやったことが全部無駄だったという挫折もあるのかと思って、この言葉はとても印象に残っているんです。
横田南嶺
あの若さでよくそういう言葉が出てくるものですね。
やっばり、一つの道を突き詰めていく人は違いますね。
五木
いや厳しいですよ、この発言は(笑)。
努力は必ずしも報われない。でもやらなければ、と
努力は尊いものです
大切なことだと本当に思います
ただ、努力すれば夢は叶えられる・・ と言われたりもしますが、必ずしもそうはなりませんね
理由は簡単で、自分の中のことは、自分でコントロールすることができますが、自分以外の人が関わってくる“結果”に対しては、すべてのコントロールはできません
白鳳でも、前頭1枚目にも負けることはあり得ます
春の甲子園でも、すべての選手が“優勝”の2文字のために全力で戦っても、優勝校は1高のみ
でも、予選を含めて途中で敗退していった多くの選手の努力は無駄だったのか・・
「それはそうだろう」と言える人は、いないのでは・・
一時的には、報われなかったかもしれない
でも、続けていくことで、その“経験”“学び”“感謝”“悔しさ”“思い”・・が積み重なれ、自分自身の厚みが強くなっていくのではないでしょうか
“結果”は、100%手の中になかったとしても、そのためのプロセスは、自分の手の中にあります
あとは、努力は“苦しいもの”と考えていると、脚が重くなっちゃいますね
“楽しく”努力する・・で
Posted by 尾上 正 at 08:07│Comments(0)