2018年03月28日
魔法で笑顔に
日本経済新聞 3月18日記事から
「はい、魔法がかかりました」。見物客の女の子の持つ銀のステッキが花束に変わり、金属製のリングが次々とつながる。
驚きの声や拍手につられ、目を丸くするお年寄りや、跳びはねて喜ぶ子供の輪が膨らんだ。
2月、宮城県気仙沼市の波の穏やかな漁港近く。東日本大震災の津波から3年余りかけて復旧した観光施設「海の市」にプロマジシャン、トリックマスターソラ(本名・須川隆志)さんがいた。
「ひとときの癒やしになれば」と避難所や仮設住宅を巡り、笑顔を届けてきた。
今も年の半分は千葉県から東北の被災3県などに車でひとり通う。
被災地でのボランティアのマジックは2300回を超えた。
移動のガソリン代や生活費は、被災地以外のステージで賄う日々。
ホテルマンを経て20才でプロデビュー
世界大会で優秀賞に輝いた経験もある。
震災時に初めて被災地に入った2011年5月
“テレビの向こう側”だった惨状に圧倒された。
会場で被災者が肩を寄せ合う中で「こんな時になんだ」といわれるかとおじけづくなか、どんよりした空間に大きな笑いが響いた。
「また必ず来てください」「いいですよ」
楽しみが心の隙間を埋める、つらい時ほど笑顔が必要なんだ。
「僕はここにいる、一緒にいるんだよと伝えていきたい。どこまで復興といえるのかはわからない状況だけど、今後も何十年とできる限り見守っていきたい」
幼いころ、駄菓子屋で子供の声援を一身に浴びた「ヨーヨーのチャンピオン」に憧れたことが、エンターテイナーを目指すきっかけだった。
今、自らが次世代を担う子供たちに夢や希望を与える番だ。
阪神淡路大震災では、戦中の空襲の時代に戻ったのかと思うほどの、悲惨な景色が続いていました
それが、3年ほどで、道路はほぼ直され、ところどころ空地はありましたが、復興されていきました
仮設住宅も、3年後にはほぼ、無くなっていました
それが、東北の震災では、いまだ仮設住宅にお住まいの方が、1万人以上と・・
現地では、整地は進んでいても、人はあまり戻ってきていないと
特に若い世代が
長年の疎開で、疎開先で生活が定着している・・ 加えて原発の不安も・・
いつまでも忘れない、そして行動で支援の輪を続けていくことが本当に大切だと思います
Posted by 尾上 正 at 06:52│Comments(0)