2017年02月15日
私を騙した人には、心から感謝している
月刊到知 3月度内容から ドトールコーヒー 名誉会長 鳥羽 博道氏
早くから社会に出て、人の何倍も苦労をして、人の何倍も努力をして、ようやく創業から2年ほどで事業を軌道に乗せることができた
ところが、詐欺にあい成功から奈落の底に突き落とされ、借金に追われる日々
「自分はこれだけの商売ができているのに、世間の大人は何をやっているんだ」というおごりに、天が鉄槌を下したのだろう
そんな中、大八車を引いて夜通しラーメン屋を営む夫婦や、リヤカーで屑集めをしている人を見て、本当に偉いなとつくづく思った
大きな商売ではなくても、置かれた境遇の中で一生懸命仕事をし、きちんと収支を合わせているのに、自分はまったくできていない
そして次のような思いが沸き起こった
「騙した人が成功して騙された僕が敗残者になったのでは、世に正義がない
何としても成功して、私をだました人に出会った時に『お元気ですか』といえる自分になろう
もし、元気じゃなかったら助けてあげよう」
心が切り替わると、騙した人への恨みつらみは前向きなエネルギーに変わり、世に正義があることを証明すべく、燃えて生きるようになった
この経験があったらからこそ、後に上場して大金が入ってきても、決しておごり高ぶることなく、今日まで歩んでこられたんだと思う
私を騙した人には、心から感謝している
生きていて、思うようにいかないこともたくさんあります
そこから、“何を学ぶのか”
“次にどう生かすのか”と捉えると、同じ事実でも大切な経験となって成長への土台になります
チャレンジしたその扉の向こう側には100%の成功の保証はありませんが、成長した自分にはなれます
境港 喜太郎ロード
Posted by 尾上 正 at 06:49│Comments(0)