2016年05月25日
植木 等さんの“お呼びでない”誕生秘話
日経新聞5月記事から
小松 政夫さんは博多の実家を飛び出して「ハナ肇とクレージーキャッツ」の植木 等さんの付き人になります
おやじさんは何がしたいのか、何が欲しいのかを気配で察して、徹頭徹尾、滅私奉公のようにつくします
「そういう師弟関係が今は無くなりましたねー」
小松さんが「シャボン玉ホリデー」に出始めたころ、車の中で“明日から来なくていいよ”
“うわっ・・クビだ”と慌てると、独立の許可でした
車を止めてわんわん泣きました
“別に急いでないけど、そろそろ行くか”と言われて両目にワイパーをつけて運転しました
植木 等さんの「あれ、お呼びでない・・ お呼びでないね、こりゃまた失礼しましたあぁ」
このギャグの誕生秘話は、呼び出しを受けた植木さんが、舞台に出てみると、実際には違う場面に出てしまい、「シーン」としているときに、とっさに口から出た言葉が大爆笑になったことからだといわれています
小松さんは、「聡明なおやじさんが出をとちるはずがない」
小松さんを売り出すための植木さんの作り話でした
おやじさんはこのギャグの生みの親を小松さんだと宣伝しました
小松さんは、雲の上のような芸能界の人たちから「植木さんから聞いてるよ。頑張れ」とよく声をかけて頂きました
その後小松さんはブレークし、バラエティー・ドラマ・舞台などで活躍し、今は日本喜劇人会長を務めています
“私はね、タレントじゃなく芸人です
死にも狂いで修業してきました
早ければ来年2月頃に(小松一座)を組んで、博多を皮切りに全国を回れればいいなって思っています
髪を振り乱し、汗だくで笑わせますよ
それがおやじさんへの恩返しですから”
宝物の毛筆の手紙
植木さんから小松さんあてに数々のエピソードの思い出をかいて、その最後に「飲み過ぎに気を付けて」
「おやじさん、優しかったなぁ、ほんとうに」
金を残すのは3流、名を残すのは2流、人を残すのは1流といわれます
「自分のため」に生きているうちは、自分を生かすことができません
「人のため」に生きようとすると、自然と自分を生かすことができ、自分の能力を超えた力を発揮できます
自分以外の人を幸せにしたいと本気で思い、それを「目的」にして行動している時は、「私の行動は正しい」と確信を持つことができます
Posted by 尾上 正 at
09:14
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